宮﨑 駿に再び火がついた! 最新作のきっかけはゴミ拾い?
♢終わらない人 宮﨑駿
11月13日(日)[総合]後9:00
11月16日(水)[総合]前0:10(再)
11月13日(日)放送のNHKスペシャルは、アニメーション界の巨匠・宮﨑 駿さんを2年にわたって追いかけたドキュメンタリーをお届け!
長編映画制作からの引退を発表した宮﨑さんが、いま新たに取り組んでいる短編アニメーション『毛虫のボロ』の制作現場に密着。なんと慣れ親しんできた手描きではなく、CGに挑戦するとのこと。75歳にして、新たな短編映画に挑むのはなぜなのか? そしてCGアニメ制作の様子とは……?
ワタクシ、番組担当の荒川格ディレクターに話を聞いてきました!
宮﨑 駿を10年以上追いかけて見えたものは?
──約2年に渡るドキュメンタリーとのことですが、密着取材のきっかけを教えてください。
宮﨑さんは2013年9月に長編映画制作からの引退を発表しました。僕は「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組で、『崖の上のポニョ』から『風立ちぬ』までの制作現場を取材し、宮﨑さんの引退発表までを追いかけていたんです。
当時、宮﨑さんは「長編映画からは引退する」と言いつつも、「長編は無理だけど、短編ならまだ作りたい作品がある」と語っていました。
引退後、宮﨑さんはひとりでひっそりと過ごされていたのですが、 “作りたい”という気持ちが徐々に高まっていったんでしょうね。2015年1月に宮﨑さんを訪ねたとき、今回番組で取り上げる『毛虫のボロ』という短編アニメーションを作るとおっしゃって、そこから取材がスタートしました。
スタジオジブリは、『思い出のマーニー』を最後に制作部門を解体したので、アニメーターはもういなくなっていました。誰とどうやって『毛虫のボロ』を作るのか。そもそも『毛虫のボロ』は20年以上前に企画しながら、あまりの難しさに実現をあきらめたといういわくつきの“幻の企画”です。そんなときに宮﨑さんは新進気鋭の若手CGアニメーターたちに出会ったんです。宮﨑さんはうれしそうでしたね。そうして、50年、紙とエンピツでアニメーションを作ってきた人が、CGに挑戦するんです。
紙に直接描くのとは違い、宮﨑さんがCGを手直しする場合、液晶タブレットの厚みのある画面にタッチペンで描き込んでいくので、ガラスの厚みの分だけ僅かな誤差が生じます。0.1ミリの線の違いにこだわってアニメーションを作ってこられた人なので、もどかしさというか、ちょっとした修正にも宮﨑さんは苦戦していましたね。番組では、これまでと勝手が違う作業に立ち向かう宮﨑さんの姿が見られます。
──ふだんの宮﨑さんは、どんな方なんですか?
怖いイメージを持たれることが多い人ですが、とっても気さくで面白い方です。「荒川、もう来るな!」と怒られたことがあるのですが、怖いけど粘って帰らないでいると「まだそこにいたのか」と声をかけてくれる。そして「そんなところにいても何も見えないだろう」と声をかけてくれる。自分が怒ってしまったことを反省しつつそっとフォローしてくれる、優しくてとても気遣いをされるところもあるんです。
突然、与太話を始めて、まるでトトロみたいな豪快な笑い方もしますし、今回の番組では、宮﨑さんがもつ愛嬌というか、楽しい人柄にも焦点を当てています。本当の宮﨑さんを知る人は口を揃えて「映画より、宮﨑さん本人のほうがずっと面白い」と言うんですよ。
僕は10年以上、宮﨑さんを取材してきたことになるのですが、今回はいちばん“本当の姿”を捉えられたのではないかと思っています。
──10年以上もお付き合いがあるんですね! 出会いは番組の取材でしょうか?
最初にお会いしたのは2005年に「プロフェッショナル 仕事の流儀」でスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーを取材したときです。当時スタジオジブリは宮﨑さんの反対を押し切って、長男・吾朗さんの初監督作『ゲド戦記』を制作していて、宮﨑さんはめったにスタジオに来ないというピリピリした状況でした。そのため鈴木さんからも「荒川くん、絶対、宮さん(宮﨑さん)に会わないほうがいいよ。取材が入ってるなんて知ったら、げきりんに触れて大変なことになる」と釘を刺されていたのです。
でも、ジブリの鈴木さんを取材する以上、二人三脚で映画を作り続けてきた宮﨑さんのインタビューがどうしても欲しい。当時、宮﨑さんはジブリ美術館で上映する短編映画を作っていて「短編に関する話だったら取材を受ける」と言っているという情報を得たのです。早速、鈴木さんにお願いして宮﨑さんに面会し、短編のことも取材しつつ、隙を見て「鈴木敏夫さんって宮﨑さんにとってどういう方なんですか?」と質問してみたらたくさん答えてくれて。他にも話が盛り上がり、何度かアトリエに通ううち、宮﨑さんが当時描いていた『崖の上のポニョ』のイメージボードを目撃したのです。そして聞いてもないのに宮﨑さんが『ポニョ』に関する話もアレコレ聞かせてくれたんです。その様子を鈴木さんが人づてに聞いて「荒川くんは宮さんと気が合うかもね」と言い出して、『崖の上のポニョ』の準備段階から取材をさせていただくことになったのです。
宮﨑さんとはそれ以来、取材のたびに距離が近づいて、近づきすぎては怒られたり嫌がられたり、で、また離れて近づいて……という関係を繰り返しています。宮﨑さんには「君とは慣れ合いの関係になりたくない」と怒られたこともありました。
アメコミヒーローをモチーフにした最近のライトノベル選
「バットマンvsスーパーマン観たいけどなんかズルズルとタイミングを逸していて観れそうにないよー」という気持ちを込めて書いた記事です。
夜明けのヴィラン
超能力者たちが、ある器質的な特徴によって、絶対的な善である「ヒーロー」と、絶対的な悪である「ヴィラン」とに振り分けられる、一種のディストピア的な近未来世界が舞台。
死んだ父から能力を受け継いだ少年と、新米ヒーローである少女が出会い、凶悪なヴィランと戦いながら、その裏にある巨大な陰謀へと立ち向かっていくというダークヒーローアクション。
ヒーローたちの能力がいちいちコミカルで面白いんだけど、そんな彼らが容赦なく虐殺されていくギャップが魅力。
また学園ものでもあり、幼馴染との楽しい三角関係も描かれております。
特区インスタントヒーローズ
バーチャルアイドルが小説を執筆しているという体裁のレーベル「ノベライドル」から刊行された作品。「プロデューサー」はノベルアプリを制作している「超水道」というクリエーター集団の人。
退屈に倦んだ学生がヴィラン気取りで悪事を働き、ヒーローのコスプレをした学生がそれを取り締まっているという学生街を舞台にした、暗黒青春ヒーローノベル。
主人公は、昼は眼鏡をかけた根暗な学生、夜は女装して過剰な暴力を振るう美少女ヒーロー。心に問題を抱え、常に余裕がなく、何かに駆り立てられるように悪を倒している。わりと内省的で鬱屈した描写も多いのですが、しかし熱い友情の物語であるわけです。
スチームヘヴン・フリークス
「ミアズマ」と呼ばれる特殊な蒸気によって文明が発展した、スチームパンク世界の1960年代アメリカが舞台。
ミアズマによって不思議な機械「クラフト」が作り出され、ミアズマによって変異した人間「ミスティック」が超能力を振るい、ミアズマから生まれた怪物「クリーチャー」が街を徘徊し、ミアズマから現れた書物「オラクル」が世界にオーバーテクノロジーをもたらす。
クラフトを悪用して事件を起こす怪人、その裏で陰謀を企む悪の狂科学者に、警察、探偵、マフィア、そしてヒーローたちが絡んで、ドタバタ騒ぎを繰り広げる群像劇。美味しい要素が詰め込まれた賑やかな一品です。
我がヒーローのための絶対悪
アメコミモチーフかというと日本の特撮ヒーローっぽさが強いような気がするけどこの際だから入れてしまおう。
最強のヒーロー「ガイムーン」となった幼馴染を救うため、主人公はパワードスーツを着込んで悪の総帥「ヘルヴェノム卿」となり、悲しい死闘を繰り広げる、という話。
社会から排斥された怪人たちを組織して「悪の秘密結社」を再興するあたりは『コードギアス』も思い起こさせる。主人公自身は「怪人」ではない、というあたりが余計に。
魔法少女禁止法
魔法少女もので『ウォッチメン』パロディ、というコンセプトの作品。
「魔法少女」が禁止された世界で、元・魔法少女たちが次々に殺されていく…というストーリーはウォッチメンそのままですが、その調査の過程で、『魔法使いサリー』からはじまる実際の魔法少女(魔女っ子)の歴史をなぞっていくので、「このキャラはどの魔法少女がモチーフだろう」と考えながら読むと楽しいです。
ニンジャスレイヤー
- 作者: ブラッドレー・ボンド,フィリップ・N・モーゼズ,わらいなく,本兌有,杉ライカ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
- 発売日: 2012/09/29
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 2,071回
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いまさら説明も不要でしょうが、家族を殺されて復讐のニンジャと化した主人公が、総会屋を潰したり、財閥を倒したり、天下りと戦ったり、野球をやったり、寿司を握ったりする、サイバーパンクなニンジャ群像劇です。こう書いてみると意外に「アメコミっぽいストーリーライン」ではないような気も。
取り急ぎ以上!
僕が高校生だった頃ライトノベルは面白かった
別に今のラノベが面白くないとは言っていない。
なぜなら大学を卒業して就職して以来、ラノベを一切読んでいないしアニメ化作品すら見てもいないからだ。
前回このような記事を投稿してみたところ、思った以上の反響をいただいた。
少々エキセントリックなタイトルなので、批判を受けるかもしれないと危惧していたが全くの杞憂だった。
そもそもファフナーという作品自体が対話の重要性を説いている作品なので、本文を読まずにいきなり殴りかかってくるファンなど最初から居るわけはなかったのだ。心配しすぎだった。
書いてみて気が付いたのは「大人向けの作品を子どもが楽しもうとしても難しい」という結論だった。
そしてこれは、裏を返せば「子ども向けの作品を大人が見ても楽しめないのは当たり前」という意味合いも含んでいる。
僕は高校の頃、ラノベも漫画もアニメも大好きだったが、悲しいことにあまりお小遣いがもらえていなかった。
なので1本50円で借りれるレンタルビデオで死ぬほどアニメを見まくるのが習慣で、ラノベや漫画は基本的に借りてばかりだった。
どんな趣味にも、その道のツワモノという存在が居るもので、彼らは日夜玉石混淆の中から素晴らしい一粒を探し出して僕たちアンテナの低い人間に珠玉の一作を教えてくれる。
彼らが百冊の中から選ぶ一冊は、聞いたこともないようなタイトルばかりだったが、どれも面白い作品ばかりだった。
もちろん、シャナとかハルヒとか後にアニメ化されたような、いわゆるスタンダードな作品もたくさん読んでいた。
ラノベ作品のアニメ化も好きだったし、アニメを見てから原作を読み始めることもしょっちゅうあった。
だがどちらかというと、“ラノベ読み”が選び出したラノベの方が個人的には好きだった。
大抵そういった作品は色気がないせいか、途中で打ち切られてしまうことも多かったのが残念だ。
閑話休題。
そして受験が終わり、大学に入って憧れのラノベ作家になろうと作品応募を始めた頃、ふと一つの違和感に気づいた。
何かこう、ライトノベルを読んでいても昔ほどときめかなくなってしまったのだ。
アニメ化された作品を見ても大して楽しめないし、むしろ意識的に視聴リストから外すようにすらなっていた。
大学生になってから好きになった作家と言えば、乙一とか京極夏彦とか伊坂幸太郎とかスティーブン・キングとかだ。
そして豊富な蔵書を持つ大学近くの図書館に通って、銀背の古典SFも読み始めた。
書庫の奥から司書さんが持ってきてくれる、黄色くボロボロになった紙の放つ、ツンとすえたカビの匂いにいつも心が躍った。
間違いなく活字を読むこと自体は好きなままだった。むしろバイト代を稼げるようになった大学生からの方が、より多く本を読んでいた。
要するに、歳をとって趣味が変わってしまっただけだった。
もちろん探せば良いラノベはたくさんあったはずだったと思うが「新人賞の参考のため」と有名作ばかり読んで、趣味の本は探していなかった。
SFの棚と、大学の新書の棚を探せば僕の読みたい本はいくらでもある。膨大なラノベの棚から血眼になって探す必要は無い。
ラノベを読むのは単にシナリオの勉強のためとしてで、心はすっかり放れてしまっていた。
僕が高校生の頃、ラノベは本当に面白かった。
僕が高校生でなくなってしまったから、ラノベが面白くなくなった。
以前こういったエントリーがSNS上でかなりバズっていたが、なんだか自分がラノベを読み始めた頃から随分時間が過ぎてしまったと感じた。
10年経ってすっかり時代が変わってしまったのだろう。時代と共にラノベは、より中高生向けに進化したのだ。
もし僕が10年前、初めて触れたラノベがこういったものだったら、「こういう作品がラノベなんだ」と認識して、好きになっていたはずだ。
ライトノベルは結局「中高生に向けて書かれた作品」であり、「中高生が喜ぶならそれがライトノベル」だ。
もちろん、昔の作品だって面白い。素晴らしい作品はたくさんある。
だが、こうした作品群と「どちらがより読者を喜ばせられるか」という話になればどうだろう。
ライトノベルから遠ざかってしまったのは、最近の作品ではなく昔の作品では――というのはいささか過言か。
若い頃の心をすっかり失った、対象年齢ではない僕たちが、外野からとやかく言っても仕方がない。
わざわざ子ども向けのホビーアニメを見て「オモチャで世界征服するなんておかしい」と言い出すようなものだ。
全てのアニメが自分たちに向けて作られていると思うなら、それは傲慢である。
中高生が喜ぶサービスを提供するのがラノベ作家の役割であり、サービスシーンは付加価値でなく必須要件となりつつある。
それを楽しめないなら見るべきでないし、それを提供することに意義を見いだせないのなら書かなければ良い。
「開始三分でヒロインが脱ぐ作品がライトノベルだ」と認識している今の中高生に対して、自分の作品をライトノベルとして出す自信が無くなってしまった。
一度は「ライトノベル」として商業出版された作品を、個人作品として出し直すのに際して、「SF」というカテゴライズに改めたのはそういった心境からだ。
もちろん、「10年前だったら今より売れていた」というほど、傲慢な考えは持っていない。
だが憧れていたラノベの本棚に自分の本が置かれることになったとき、10年前見たいと思った景色ではないと感じてしまったのは事実だ。
追記
とはいえ僕の作品をラノベとして購入したうえで、好きだと言ってくれる若い読者も意外だがかなり居る。
それはこの上なく嬉しいことだが、最近は彼らにあらぬ勘違いを芽生えさせてしまったのではないかとむしろ不安だ。
「ライトノベルは一人称文体ばかり」が本当か調べてみた
「ライトノベルは一人称文体で書かれているもの」…というイメージがあるそうです。
簡単に説明しますと、「一人称文体」とは、小説の「地の文」が一人称で書かれているものを指します。たとえば「吾輩は猫である。名前はまだ無い。」とかですね。これが「メロスは激怒した。必ず、かの邪智暴虐の王を除かなければならぬと決意した。」だと三人称文体ということになります。
ライトノベルで言えば、『涼宮ハルヒの憂鬱』は徹底してキョンによる一人称ですが、『とある魔術の禁書目録』だと「上条は〜〜」などと三人称で書かれています。『ソードアート・オンライン』は、主人公であるキリトの視点で書かれているときだけ一人称で、他のキャラの視点では三人称。『魔法科高校の劣等生』は三人称の多元視点です。
まあこうしてヒット作だけを見ても「一人称ばかり」とは言えないわけですが、それだけだと「ごく一部の例外にすぎない」などと文句を言う(けど自分できちんと調べるわけでもない)人が出てきそうなので、とりあえず直近で私が読んだライトノベルを五十作品ほど、それぞれ一人称か三人称かをチェックしてみました。
ちなみにぶっちゃけますと、「一人称が多いか三人称が多いか」という問いに対して、私は直感だけで答えることができません。だって小説を読んでいるときに「人称」なんてまったく気にしないですからね。もしかすると読み終えた直後ですら、いま読んでいた本が一人称で書かれていたかどうかを覚えていないかもしれません。
なので、個人的にもどういう結果が出てくるか楽しみだったりします。それでは見ていきましょう。
タイトル | 人称 | あらすじ |
---|---|---|
クロニクル・レギオン | 三人称 | 過去の偉人たちが復活して異なる歴史を歩んだ世界を舞台とした現代異能戦記もの。 |
死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った | 一人称 | ひと夏のボーイ・ミーツ・ガールを描いた切ない恋愛もの。 |
この大陸で、フィジカは悪い薬師だった | 三人称 | モンスターたちを治療しながら旅をする獣医系ファンタジー。 |
キミもまた、偽恋だとしても。 | 三人称 | 互いにオタクであることを隠しながら付き合い始めた(仮)恋人を描く青春恋愛もの。 |
天鏡のアルデラミン | 三人称 | アニメ放送中の大人気戦記ファンタジー。 |
ドウルマスターズ | 三人称 | 『魔法科高校の劣等生』の作者が贈る巨大ロボットもの。 |
学園陰陽師 安倍春明、高校生。陰陽師、はじめました。 | 三人称 | 安倍晴明の子孫である主人公の陰陽師学校での生活を描く学園退魔もの。 |
ヒマワリ:unUtopial World | 三人称 | 不登校引きこもりの眼鏡っ娘が異能を操る不良どもを素手でボコボコにする異能バトル。 |
0.2ルクスの魔法の下で | 一人称 | 腹黒優秀な主人公が、異世界へ行きたいヒロインに協力することになる、ローファンタジーな青春もの。 |
異世界拷問姫 | 三人称 | 異世界召喚から始まるエロティックでグロテスクなダークファンタジー。 |
エイルン・ラストコード | 三人称 | 人類滅亡の危機にアニメの中からヒーローがやってくる、ケレン味に溢れるロボットもの。 |
ナイトメア☆ナイトパーティ! | 三人称 | 不思議な街を舞台に少女たちの活躍を描く、可愛らしい雰囲気の魔女っ娘ファンタジー。 |
この恋と、その未来。 | 一人称 | 性同一性障害の友人への恋心に悩む少年を描いた青春もの。 |
東京侵域:クローズドエデン | 三人称 | 怪物が跋扈する死地と化した東京に命がけで侵入するバトルアクション。 |
我がヒーローのための絶対悪 | 三人称 | 幼馴染のヒーローを救うために、悪の怪人となった主人公を描くダークヒーローもの。 |
弱キャラ友崎くん | 一人称 | 完璧美少女に発破をかけられ、根暗なオタクがリア充を目指して努力を重ねる、ハウツー系な青春コメディ。 |
廃皇子と獣姫の軍旗 | 三人称 | 皇太子の座を追われた主人公が、獣人たちの協力を得て挽回を目指す戦記ファンタジー。 |
アンデッドガール・マーダーファルス | 三人称 | 人狼や吸血鬼が存在する世界を舞台に、不気味な探偵とその助手の活躍を描く幻想ミステリ。 |
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか? | 三人称 | たったひとり生き残った人類と、兵器として死にゆく運命の少女たちの交流を描いたファンタジー。 |
ストライクフォール | 三人称 | 巨大ロボットに搭乗して行う架空のスポーツと、それに打ち込む兄弟を描く青春SF。 |
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか | 三人称 | 言わずとしれたWeb小説発のダンジョン・ファンタジー。 |
堕落の王 | 一人称 | 堕落を極めた魔王とその部下たちを、それぞれの視点で描いていく異世界ファンタジー。 |
ロクでなし魔術講師と禁忌経典 | 三人称 | 魔法の知識だけは一流のダメ人間を主人公とした教師ファンタジー。 |
七日の喰い神 | 三人称 | ダーティな祈祷師と、彼に弱みを握られたツクモガミの少女、二人の戦いを描く退魔もの。 |
近すぎる彼らの、十七歳の遠い関係 | 一人称 | 主人公の家に下宿することになった親戚の女の子との恋を丁寧に描いた青春恋愛もの。 |
呪術法律家ミカヤ | 三人称 | 凶悪犯罪者の弁護をすることになった新米弁護士の少女が、二人で事件の真相を追いかける法廷ファンタジー。 |
エロマンガ先生 | 一人称 | アニメ化決定。ラノベ作家の主人公とイラストレーターの妹のドタバタを描くラブコメ。 |
俺を好きなのはおまえだけかよ | 一人称 | 複雑に絡み合った人間関係を小気味良く描いた、アンチお約束ラブコメ。 |
偽る神のスナイパー | 三人称 | ゾンビが地上を支配する近未来を舞台に、トラウマに苦悩する少年スナイパーを描くSFバトルもの。 |
ウォーロック・プリンセス 戦争殺しの姫君と六人の家臣たち | 三人称 | 戦車に乗って紛争に介入するお姫様とその家臣たちを描くファンタジー。 |
いでおろーぐ! | 一人称 | 恋愛至上主義を打破しリア充どもを打倒することを誓い合った二人の恋愛模様を描いた青春ラブコメ。 |
絶対ナル孤独者 | 三人称 | 異能を使って欲望のままに暴れまわる敵と、異能を以てそれらと戦う秘密組織を描いた、『SAO』作者による異能バトル。 |
城下町は今日も魔法事件であふれている | 三人称 | 魔法世界のちょっとした事件を騎士と魔女が解決していくファンタジーミステリ。 |
カフェ・ド・ブラッド | 三人称 | 吸血鬼向けのカフェで働く人間の主人公が次第に争いに巻き込まれていく伝奇風の異能バトルもの。 |
りゅうおうのおしごと! | 一人称 | 若くして竜王となったプロ棋士と、そこに弟子入りにやってきた少女の成長を描く、いま最も熱い将棋ラノベ。 |
LOST 風のうたがきこえる | 一人称 | 死んだ幼馴染の音楽をVOCALOIDを使って広めていく主人公の、ちょっと不思議で切ないラブストーリー。 |
漂流王国 | 三人称 | 異世界から現代日本に国ごと転移してきた人々のために、何故かアイドルをプロデュースすることになるファンタジックコメディ。 |
リーングラードの学び舎より | 一人称 | 義務教育導入プロジェクトに教師として参加することになった魔法使いの奮闘を描く、ファンタジーが舞台の教師もの。 |
一〇八星伝 天破夢幻のヴァルキュリア | 三人称 | 水滸伝をモチーフとした中華風異能バトル。 |
浪漫邸へようこそ | 三人称 | 大正時代を舞台に、貧乏華族の令嬢と優秀な大学生の恋を描いた恋愛もの。 |
雨の日も神様と相撲を | 三人称 | 身体は小さいながらも頭を使って相撲を取る主人公が、何故だかカエルの神様に相撲を教えることになる青春相撲ミステリ。 |
グラウスタンディア皇国物語 | 三人称 | 聡明な皇女とその軍師が「皇国七聖」と呼ばれる仲間とともに活躍する戦記ファンタジー。 |
イキシアノ戦物語 | 三人称 | 最強の騎士と最高の軍師が、敵同士として相見えながらも、実は互いに好き合っていて…という戦記ファンタジー。 |
夜明けのヴィラン | 三人称 | 癖の強いヒーローたちと強大なヴィランが入り乱れる、アメコミをモチーフとした異能バトル。 |
アウトロー×レイヴン | 一人称 | 伝説の賞金稼ぎとその弟子が、美しき姫のために銀河を駆けまわる、オーソドックスなスペースオペラ。 |
偉大なる大元帥の転身 | 三人称 | 異世界に召喚されて魔王軍の大元帥をやっていた主人公が、正体を隠して人間の学校に入学しなおすファンタジーコメディ。 |
セブンサーガ | 三人称 | 復讐のために子連れで旅する主人公を描く、中世イギリスをモチーフとした冒険ファンタジー。 |
妹さえいればいい。 | 三人称 | 『はがない』の平坂読による、ラノベ作家を題材にした日常系ラブコメ。 |
最果てのパラディン | 一人称 | 異世界転生して骸骨剣士、聖女のミイラ、大賢者の幽霊に育てられた主人公の旅立ちと冒険を描くファンタジー。 |
皿の上の聖騎士 | 三人称 | 優秀な騎士である姉弟が祖国を追われながら霊獣を倒すことを目指すファンタジー。 |
ということで調査の結果、「一人称」は50作品中14作品でした。
あらすじを読んでいただければ分かると思いますが、軽妙な語り口のラブコメや、思春期の繊細な心理を描いた恋愛ものは一人称で書かれることが多く、それ以外の作品は三人称で書かれることが多いようです。まあそりゃそうですよね、と言うしかない、つまらない結果になってしまいました。
ともあれ、そういうことですので今後は「ライトノベルは一人称文体ばかりだ」なんて言わないであげてくださいね。よろしくお願いします。
■[宮崎駿]『天空の城ラピュタ』をもっと楽しく観るための制作マル秘エピソード!
■あらすじ『ある夜、飛行中の大型飛行船を空賊ドーラ一家が襲撃。政府特務機関に捕らわれていた少女シータは、混乱に紛れて指揮官であるムスカ大佐を気絶させると、彼の懐から青い石のペンダントを取り返す。しかし、窓を伝って逃げようとした時、シータは客船から転落。雲間を落ちていく中、胸にかかっていたペンダントが突然光を放ち、シータは光に包まれゆっくりと降下していった。その頃、鉱山町で働く少年パズーは、空から降りてきたシータを目撃、驚きつつも自宅にかくまう。パズーの亡父は冒険家だったが、かつて、空に浮かぶ城「ラピュタ」を見ていた。そしてシータがラピュタ人の子孫であることと、シータ が持っているペンダントの石は「飛行石」であることを知るに至って、パズーはラピュタの実在を確信する。だが、その直後に政府の軍隊が現れ、シータは捕らわれてしまった。果たしてパズーは彼女を助け出すことができるのか?そして「飛行石」に隠された驚愕の秘密とは?スウィフトの「ガリバー旅行記」をモチーフに、宮崎駿がオリジナル原案で描いたアクション・アドベンチャー!』
本日は金曜ロードショーで宮崎駿監督作品『天空の城ラピュタ』が放映されます。これに対してネット上では「ラピュタ何回目だよ」、「ラピュタは滅びぬ!何度でも蘇るさ!」、「お前らのラピュタ好きは異常」、「3分間待ってやる」、「バルスキター!」など、これまで繰り返しテレビ放映されているにもかかわらず、それを感じさせない盛り上がりを見せています。
なぜなら、過去に地上波で『ラピュタ』が放映されるたびに、2ちゃんねるの関連スレッドには大量の書き込みが投稿され、「人がゴミのようだ!」というムスカの名セリフの後に迎えるクライマックスで熱狂はピークに達し、パズーとシータが滅びの呪文「バルス」を唱えた瞬間、ユーザーが一斉に「バルス!」と書き込み、その負荷に耐え切れず関連板のサーバーがダウンする、という一連の流れが毎回の恒例行事(?)となっているからです。
また、前回(2011年12月)の放送時には、ツイッターでなんと毎秒2万5088もの「バルス!」がツイートされ、世界最高記録(当時)を樹立したことでも話題となりました。現在この記録は13年1月の「あけおめ」ツイート(毎秒3万3388ツイート)によって破られてしまいましたが、ニコニコ動画では「バルス祭り」と題した特別イベントを開設し、世界記録の更なる更新を狙っているようです。
某国からの総攻撃にも耐え抜いた堅牢な2ちゃんねるのサーバーですら一撃で陥落させる脅威の呪文「バルス」!(これってもう、一種のサイバーテロじゃないの?)。果たして今回もサーバーは落ちるのか?それとも耐え切るのか?結末やいかに!という話とは関係なく、本日は『天空の城ラピュタ』の制作裏話についてまったりと書いてみますよ。
ファンの間ではかなり有名な話ですが、もともと『天空の城ラピュタ』のストーリーは、NHKで放映されたTVアニメ「『ふしぎの海のナディア』を作るために宮崎駿が考えた原案が元ネタ」と言われていました。具体的には、『風の谷のナウシカ』の作業が終わった後、宮崎監督はNHKが企画した『海底世界一周』というテレビアニメのプロジェクトに参加し、その時に原案とイメージボードを提出したのだそうです。
この時の原案は、不思議な力を持ったペンダント(飛行石?)が出てきたり、そのペンダントを狙う盗賊団が元気なお婆さん(ドーラ?)とその息子たちだったりと、『ラピュタ』にそっくりな内容でした。
この企画は一旦保留になりますが、その後『ラピュタ』が劇場公開 → それを観たNHKが『海底世界一周』の企画を再検討 → タイトルが『ふしぎの海のナディア』に変更される、という経緯を辿ったらしい。そしてこの企画は、様々な会社を通じて『新世紀エヴァンゲリオン』でお馴染みのアニメ制作会社「ガイナックス」が請け負うことになりました。
当初はキャラクター・デザインを担当した貞本義行さんが監督を務める予定だったものの、あまりにも『ラピュタ』にそっくりな内容に思わず、「これって『ラピュタ』のパクリですよね?」と会議の席上で本音を暴露し、それを聞いたNHKの偉い人が大激怒!結局、貞本さんは降板し、庵野秀明さんが監督することになってしまいました。
しかし、「『ラピュタ』のパクリだ」と批判されることを恐れた庵野監督がNHK側に内緒で勝手にストーリーや設定を変更しまくった結果、現在の『ナディア』が出来上がった、というわけなのです。まあ、どっちがどっちをパクったかという話ではなく、『ラピュタ』も『ナディア』も発案者は宮崎駿だった、ということですね。
●「飛行石」の元ネタ?
そんな宮崎さんが考えた『天空の城ラピュタ』のアイデアは、ジュール・ヴェルヌのSF冒険活劇やジョナサン・スウィフトの『ガリヴァー旅行記』(”空飛ぶ島”の名前)など、様々な作品から着想を得ているようですが、中でも福島鉄次の影響が大きかったらしい。
福島鉄次は1940年代に活躍していた作家で、秋田書店から創刊された『冒険王』に「ポップ少年の冒険 ダイヤ魔神」を連載し、当時の子供たちから絶大な人気を博していました。宮崎監督も少年時代に福島鉄次の絵物語を愛読しており、特に『砂漠の魔王』が大好きだったそうです。
その内容は、「ある不思議な香炉を焚くと赤いマントをまとった巨大な魔王が現れ、主人公の命令に従い強大な魔力を発揮する」という物語で、『アラジンと魔法のランプ』に良く似ていますが、この魔王が空を飛ぶ時に使用するアイテムの名前が「飛行石」なのですよ。